なぜお正月にはお餅が食べられるの?知られざるお正月とお餅との関係性を調べる
日本人ならばみんな大好き(であろう)お正月。
今回はそんなお正月にまつわるネタでございます。
どうして正月にお餅を食べるの?
お正月といえば、新年の始まりという事で様々なお祝い事が行われます。特に縁起の良い食べ物を食べて祝う事が多いのではないでしょうか。
お正月でよく食べられるものの1つとして、お餅というものがあります。あのもち米で出来たもちもちした食べ物でございます。
我々の頭の中では『正月=餅』という等式が自然と成り立っていると思いますが、そこで偏屈な私は1つの疑問を持った訳であります。
「なぜ正月に餅なのだろうか?」
と…。
気になる事は調べずにはいられない性質なので、私の数あるネットワークを駆使してお正月とお餅の関係を調べてみましたよ~だ!!
すると、1つの重大な結論に至ったのです。
明確な正解は…ない!!
な…なんだと~…!?
ざっくり言っちゃうと、「昔からの風習なので何が真実でお正月にお餅が食べられているのかわからない。」だってさ~。
納得いかぬわ!!
しかし、ここで終わらせないのが U-39 クオリティなのです!!
餅のように粘りに粘った結果、なんとこういった理由でお餅が食べられるようになったんじゃないかという説が浮上してきたのです。
危ない危ない、正解がないと言われて喉が詰まって言葉が出ないところでしたわ。餅だけに…。
お正月にお餅を食べるようになった有力な説
お餅は特別な日に神様に捧げる食べ物であった
話はお米が日本に持ち込まれた頃(弥生時代くらい?)まで遡ります。
私達のご先祖様は、稲には人間の生きる力を強める、いわば魂のようなものであると考えていました。お米が日本にやってきてからは、稲を1年かけて育て上げ、稲から取れたお米を頂く事で人間の生命力が強化・維持されていきました。
この稲の実りは、1年の幸福をもたらす年神様によってもたらされているものであると考えられていました。
人々は年神様に魂である稲の実りを分け与えて頂いた事に感謝をし、その魂を年神様に捧げる事によって新年も年神様に生命を分け与えて頂くという意味を込めて、神様に捧げる神聖な食べ物であるお餅をお供えしたと言われています。
神聖な存在である神様が召し上がった後の食べ物を頂いて、神様の力で一年の無病息災を祈るという意味で、今日までお正月には神様にお供えをしたお餅が食べられているのです。
お餅は長寿を願う食べ物
皆さんご存知の通り、お餅は粘りがあり、びろ~んと長く伸びます。
お餅は長く伸びて切れないという事から、それを寿命に当てはめ、自身の寿命も長く伸びて切れないという思いで食べられるとされています。
また、古来の風習に「歯固め」と呼ばれるものがあります。「歯」とは「齢」(年齢)を意味し、歯=齢を固めて新たに生まれ変わるという事から、固いものを食べて長寿を願う事を言います。
お餅は歯ごたえがあり固い食べ物なので、歯固めを行なうには丁度いいものであると言えるでしょう。
平安時代に行なわれた「歯固めの儀」
前述の「歯固め」の風習から、平安時代では宮中にて「歯固めの儀」という正月行事が行なわれていました。長寿と健康を祈るため、1月1日から1月3日までの期間に押鮎や大根、瓜、鹿や猪といった肉、そして鏡餅を食べる儀式と言われています。
当時の儀式では箸をつけるだけで実際には食べなかったそうです。
この儀式の名残で、今日でもお正月にお餅を食べるとされています。この「歯固めの儀」がお正月にお餅を食べる由来として最も有力ではないかと考えられています。
今日までの実りや健康に感謝をしながらお餅を食べよう
お正月にお餅を食べる風習ははるか以前より行なわれていて、それは稲の恵みに感謝をし、これからの更なる実りを祈願するため、そして自身の長寿や健康を願うために続けられていたのですね。
そう考えるとお正月とお餅との関係はものすごく深いものなのだと感慨深くなってしまいます。
確かに楽しいお正月が過ごせるのも、これまでの実りや恵みがあってこそです。私達は収穫された食物に生かされているのです。これはきっと私達のご先祖様が一生懸命「魂」を育て上げてきた証でしょう。「魂」に感謝をして頑張って育て続けていった様子を年神様が見守り続けて頂いたお蔭なのでしょう。
普段何気なくお正月のお餅を食べているかと思われますが、次回のお正月では是非とも神様や実りに対して感謝をしながらお餅を頂きましょう。
そんな訳で今回はここまで!!
また次回お会いしましょう☆ミ
See you!!
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