CD90の長所と短所を、私の個人的見解で書いてみた
先日、私が現在乗っている『ベンリィ CD90』というバイクについて、一体どのようなバイクなのかという概要を説明させて頂きました。
CD90ってどんなバイク?スーパーカブとの違いは?働くバイクCD90を徹底解明
しかしながら、バイクの概要だけを紹介しただけでは本当にそのバイクの魅力は伝わらないじゃないか!? と私は思った訳です。
実際にそのバイクに乗っているのであれば、そのバイクに乗って実際に感じた事を書いてこそ、魅力が伝わるのではないかと思った訳です。
そんな訳で、今回は私がCD90に乗って実際に感じた事を書いていきます!!
※私のCD90と紋別市のカニの爪
私が実際に乗って感じたCD90の長所
ここでは、私が思うCD90の魅力を思う存分伝えていきたいと思います。
実際に乗っているユーザーの声なので、リアリティはある事でしょう。
ただし、私は今までにスーパーカブ50とCD90、自動車学校で乗ったCD400SFしか乗った事がありません。そのため、他のバイクと比較をしてどうなのかといったお話は残念ながら出来ません。あしからず…。
1.抜群の燃費
前回CD90の概要を紹介した際にも述べましたが、CD90は燃費がとてつもなく良いです。
公表されているスペックによると、新車だと約60km/Lというバケモノ級の燃費を誇ります。(現在は生産中止のため新車は存在せず)これは燃費自慢のスーパーカブシリーズと引けを取らない数値です。同排気量のスーパーカブ90の新車での燃費も約60km/Lなので、CD90と互角であると言えます。(ちなみにスーパーカブ90も現在は生産されておらず)
10,000km前後走行している中古でも平均約40km/Lとなっています。私のバイクで燃費計算してみても街乗りで約35km/L、長距離ツーリングで40km/L前後となりました。
CD90の燃料タンク容量は6Lとなっています。(リザーブ含む)単純計算をすると、燃料満タンで長距離ツーリングへ行ったら途中給油なしで240km走る事が出来る事になります。そう考えるとすごいですね!!
2.車体が軽いため取り扱いやすい
CD90の車体重量は乾燥重量で80kgとされています。一見しても全然大きくないので車体は軽いだろうと予想はつくかと思われます。
CD90は同シリーズの50ccクラスでありますCD50の車体に85ccのエンジンを積載した、いわば純正ボアアップしたものであると言えます。そのため、CD90の車体重量は原付と大差はないと言えます。
一般的に車体が軽いバイクは乗り回しが楽で扱いやすいと言われています。あくまでも教習車として乗ったCB400SFとの比較ですが、操作性はCD90の方が簡単に扱えたといった印象です。
また、よほど非力でなければリアキャリアに手をかけて後輪を浮かせる事が出来ます。上手く駐輪場に収まらなかった場合でも後輪を持ち上げながら合わせる事が出来ます。倒れた時に起しやすいのもいいですね。
車体が小さく軽い事により、小回りが利くのも特徴です。上手く乗りこなせばどんな細い道でもスイスイです。
3.肉厚シートで長時間運転も疲れない
個人的には全CDシリーズの最大の長所はここにあると思います。
CD50やCD125を含め、シートがフカフカの肉厚なのです!! 長距離運転をしてもなかなか疲れる事はありません。
シートに関しては他のどのバイクよりも乗り心地がベストなんではないかと思います。同じビジネスバイクのスーパーカブでは、シートは燃料タンクの上に覆いかぶさるような形となります。正直長時間乗っているとおしりが痛くなってしまう設計です。他のバイクの写真を見て比較をしても、肉厚具合は圧倒的にCDシリーズに軍配があるように見えます。
実際にCD90で何度か長距離ツーリングをしていますが、多少はおしりがしんどくなるものの、苦行と思えるほどの辛さは全くありませんでした。100km前後ならノンストップで悠々と走れるくらいです。
本当にやみつきになるようなフカフカ具合です。
4.ビジネスバイクならではの耐久性
ビジネスバイクというものは、基本的に頑丈に出来ています。商用として使われるのが目的のため、たとえ雨の日も風の日もオーナーが動けと言えば動かなければならない運命なのです。なので、ちょっとやそっとでブッ壊れてしまっては意味がないのです。
CD90も例外ではなく、頑丈で壊れにくいのが特徴です。基本的に何もしなくてもあまり故障はしません。メンテをきちんとやっていれば走行距離100,000kmも夢ではないと言われているほどです。エンジンだけではなく、各種部品もそうそう壊れる事はありません。
そういった意味でも維持費がかからないバイクと言えます。
私のCD90は一度チェーンが緩んでしまった以外は今のところ故障という故障はありません。まあ中古で購入した場合は前オーナーの乗り方次第で耐久性は左右される事があるでしょう。それでも今後自分がメンテをきっちりしていけば長く乗る事が出来るでしょう。
私が実際に乗って感じたCD90の短所
続いては、私の個人的なCD90の短所を挙げていきたいと思います。
ただ長所だけを並べるだけでは本当の魅力を伝えた事にはなりません。それじゃあ本当のレビューを伝えた事にはなりません。短所を理解した上で上手に乗りこなしてこそ、そのバイクの本当の魅力が見えてくるものです。
という事で、張り切って行ってみよう~!!
1.パワーがない
まあ125cc以下のバイクは全般的にパワーがないだろうと言われてしまったらそれまでなのですが…。
平地では車に引けを取らないくらいのスピードを出す事が可能です。しかしながら、少しでも登り坂になると途端に減速してしまいます。登り坂 & 追い越し禁止区間が長い間続くともう涙目になってしまいます。
酷い時では4速から3速へ落として走行しても伸びないもしくは減速してしまう事も…!! しかもギアを落としたらエンジンが唸る唸る。
まったり乗る分には全く問題はありませんが、パワーを求めるには不向きなバイクでしょう。
2.走行中の安定性が弱い
これは長所の2番目に挙げた、車体の軽さが影響しています。
あくまでも私の体感という意味でお話をさせて頂きますが、車体が軽いと乗り回しが楽な反面、走行中にぐらつき易くなります。特に高速走行時にその傾向が見られます。
実際に乗っても60km/hまでは比較的安定して乗れますが、60km/h以上になるとちょっと怖く感じます。道路がちょっとでもガタガタになったり、舗装に溝があったりすると一気に緊張感が高まります。ただでさえそういった環境はバイクにとって不得意なのに、安定性が平均以下だと慎重にならざるを得ません。
また、この安定性の弱さはタイヤの細さも影響しているかと思われます。
CD90のタイヤはとてつもなく細いです。見ると長距離ツーリングが不安になるくらい細いです。まず見た目で不安になります。(言い過ぎ)
タイヤが細いと、直進でもそうですが、特にコーナリングでの安定感が乏しく感じます。実際に左折時に滑ってコケそうになった経験があります。
そのため、慎重になる必要がある場面ある場合はとことん慎重にならなければこける可能性が大きいバイクと言えます。
3.ブレーキが貧弱
これは他の人のCD90に関するレビューで多くの方々が言っている短所であり、私自身もこれが一番の短所であると感じています。
ブレーキは前後とも非常に効きが悪いです。じわじわとかけてもなかなか止まらず、急にかけるとタイヤがロックしてしまって危険です。
特に下り坂で停止をする際はもう恐ろしいです。ブレーキの貧弱さに気付く前は、前の車にオカマを掘りそうになったことが何度かあったりします。
上手にエンジンブレーキを使っていかなければ、ブレーキはかなり恐ろしい存在となります。CD90に乗るのであれば、エンジンブレーキの活用を忘れずに。
4.ヘッドライトが暗い
これも他の人達の多くのレビューに書かれていました。
私自身CD90に乗り始めた時、暗くなってライトをつけた際に、
「暗っ!! 本当にライト点いてるの!?」
と思ってしまった程です。
ハイビームにしてようやく前がはっきり見えたくらいです。
まあライトを変えれば済む問題なのですがね。
あえて短所も挙げましたが、総合的に見て良いバイクです
長々とCD90の長所と短所について語ってきました。
確かにCD90にも短所はあります。特に走行に関しては、元々商用目的で近距離を走るためのバイクであり、決して長距離ツーリングをするためのものではありません。そのため長距離走行に関しては弱いといえます。
しかしながら、こうした短所を理解して自分で補完する事により、長所を生かした乗り方が出来ます。
私もその部分を踏まえて安定性が弱い道路に出たら速度を落とす、急に止まらなければならない場面に出くわしたらエンジンブレーキを上手に使う等の対策を講じています。
短所がどうしても気になってしまうというのであれば仕方がないにしても、短所と上手く付き合っていければどんなバイクでも良いバイクと言えるでしょう。
なので私は、CD90は維持費も安く、街乗りも長距離も万能にこなしてくれる良いバイクであるという事が出来ます。
普段は日の目を見ないビジネスバイクですが、この記事により少しでもCD90に興味を持って頂けたら幸いです。
そんな訳で今回はここまで!!
また次回お会いしましょう☆ミ
See you!!
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